20160626093604604

おめでとう。そしてありがとう蘇打綠〈第27屆流行音樂金曲奨〉20160625

 

先週台湾の投稿をした翌日の日曜日に金曲獎の記事をアップしようと思ったのに、思いのほか仕事に追われて結局アップできませんでした。そして今週は正直記憶がないくらいばたついて、今日はやっと休み。

一週間乗り切った!

 

 

こちらにお越しいただく皆さんのおそらく99%はご興味ないと思われる台湾音楽の記事をアップさせてください。

私にとって本当に大事なバンド、蘇打綠(sodagreen)のこと。

 

 

6月25日に行われた〈第27屆流行音樂金曲奨〉。
前の記事でも少しだけ触れました。

日本でいうレコード大賞である金曲奨。

私は台湾音楽が大好きだけど、台湾のいわゆるポップスやバラードはアイドル歌手が多くて、まだまだ発展途上で苦手な作品も多いです。でも、長く歌われ続けている民謡や原住民音楽などは台湾にしかない旋律や独特の歌唱法があって、歴史と文化の深みを感じられて大好き。

金曲奨は、そんなアイドル歌手から海外のフェスでも活躍する歌手、そして民謡歌手や原住民歌手までが一度に集合するので、台湾の音楽業界の多様さを感じます。

 

 

金曲奨は2009年に一度取材で行きました。

その年は、残念ながら蘇打綠は出席していなかったけれど、普段からよく聴いていた盧廣仲(ルー・グワンチョン/Crowd Lu)や、張懸(チャンシュエン/Deserts Xuan)が出席していて、とても感動したのを覚えてます。金曲奨で盧廣仲が新人賞を受賞したその日の深夜は、そのまま盧廣仲の川岸留言のライブに行ったなあ。

 

 

そして、今年の金曲奨。

私はyoutubeの同時配信で視聴しました。

今年は、蘇打綠が昨年発売した「冬 未了」がなんと最多8部門もノミネート。ぶっちぎりのノミネート数に、下馬評でも最多受賞するだろうと言われていた蘇打綠。

 

 

式典のオープニングの公演も担当しました。

「ライブの歌声はアルバムより勝る」と言われている青峰の歌声ですが、この日はちょっと不調かな?という感じでちょっと心配になりました。でもやっぱり誇らしかった。

蘇打綠-金曲奨-20160625-03

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-01

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-02

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-02-01

 

 

 

そして、授賞式。
ふたを開けてみれば蘇打綠は最多の5部門受賞!

リアルタイムで授賞式を観ながら蘇打綠の名前が読み上げられるたびに、泣けてきて本当に大変でした。蘇打綠はデビューからずっと好きなバンド。彼らの受賞は、この1年だけのことじゃなく、デビューからずっと積み重ねてきた努力のたまものだと知っているから、本当に嬉しかったんです。

 

蘇打綠のノミネートと受賞リストを貼り付けします。

 

〈第27屆流行音樂金曲獎入圍名單〉

《 最佳國語專輯獎 》(最優秀アルバム賞)
『冬 未了』/環球國際唱片股份有限公司(演唱者:蘇打綠)

《 最佳作詞人獎 》(最優秀作詞家賞)
吳青峰/「他舉起右手點名」/『冬 未了』/環球國際唱片股份有限公司(演唱者:蘇打綠)

《 最佳編曲人獎 》(最優秀編曲家賞)
蘇打綠、林暐哲/「痛快的哀艷」/『冬 未了』/環球國際唱片股份有限公司(演唱者:蘇打綠)

《 最佳專輯製作人獎 》(最優秀アルバムプロデューサー賞)
林暐哲/『冬 未了』/環球國際唱片股份有限公司(演唱者:蘇打綠)

《 最佳樂團獎 》(最優秀バンド賞)
蘇打綠(吳青峰、 謝馨儀、 劉家凱、何景揚、龔鈺祺、史俊威)/『冬 未了』/環球國際唱片股份有限公司

 

そして、残念ながら受賞は逃しましたが、下記の3賞もノミネートされました。でも、青峰が最優秀作詞家賞を2曲でノミネートしていたので、実質逃したのは2賞だけ。さすがだなあ。

 

《 最佳年度歌曲獎 》(最優秀年間楽曲賞)
「下雨的夜晚」/『冬 未了』

《 最佳作曲人獎 》(最優秀作曲家賞)
吳青峰/「下雨的夜晚」/『冬 未了』

《最佳作詞人獎》(最優秀作詞歌賞)
吳青峰/「痛快的哀艷」/『冬 未了』

http://gma.tavis.tw/gm27/GMA/finalist.asp

 

 

 

個人的には青峰の最優秀作詞家賞と、蘇打綠のプロデューサーである林暐哲(ウィル・リン)さんの最優秀プロデューサー賞が本当に嬉しかった。

 

 

最優秀作詞家賞で挨拶する青峰。
ステージではいつも圧巻のパフォーマンスをする青峰なのに、この日は凄く恥ずかしそうで、可愛かった~~!

蘇打綠-金曲奨-20160625-04

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-05

 

 

受賞者コメントがさすがで、青峰の言葉にはいつも重みがあると感じます。

 

「我覺得不管什麼獎,都是少數人品味集合,但很感謝有這個機會謝謝家人盲目的支持我,我從小到大的同學跟老師,ppt、臉書、微博的人,把我當遙遠的朋友看待。謝謝環球音樂沒被我們的瘋狂嚇跑,謝謝所有完成《冬 未了》專輯的夥伴,謝謝對我們的無私,謝謝蘇打綠的團員,你們就是我的生命,謝謝你們願意成為我的生命,謝謝我的知己。謝謝那些真心面對自己真心的人,罷工為弱勢發聲的、為權益抗爭的。」

 

私が感動したのは、バンドメンバーへの感謝以外に、裏方でいつも蘇打綠を支えるスタッフの名前も一人ひとり読み上げたこと。青峰は授賞式に限ったことではなく、普段から人への感謝を忘れない人だけど、普段評価される機会がないスタッフにも花を持たせる姿を素敵だと思いました。彼がファンだけではなく、メンバーやスタッフからも愛されるのはこういうことだよなあ。

 

青峰を最も尊敬している点は、どれだけ彼が中華圏を代表するバンドとなり、スターといわれる立場になっても、市井の人々と同じ目線で物事を見続けていること。受賞コメントにあった、チャイナエアラインのストライキのことや、同性愛者の結婚のこと…一生懸命に自分の人生に向き合っている人々を尊重する視線が、本当に温かい。

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-06

 

 

 

そして、最優秀プロデューサー賞。
「林暐哲」の名前が呼ばれた途端に泣いてしまった青峰。

青峰はいつも、ウィルさんのことをからかってはいるけれど、でもプロデューサーとして、アーティストとしてのウィルさんを心から尊敬しているんだよね。蘇打綠を、台湾を代表するバンドに引き上げてくれたのは紛れもなくウィルさんのプロデュースがあったからこそ。

蘇打綠-金曲奨-20160625-07

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-08

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-09

 

青峰はきっと、今回のアルバム『冬 未了』だけじゃなく、デビューから今までのことを思い出したんだろうなあ。自分が受賞した最優秀作詞家賞では涙を見せなかったのに、ウィルさんの受賞で泣いてしまうところが、とても青峰らしいな、と。

 

青峰は、誰が見ても蘇打綠のボーカルでフロントマン、そしてバンドの魂だけど、でも実際は自分だけが評価されたい人じゃない。バンドが評価されること、バンドの仲間が評価されること、ウィルさんが評価されることを、自分のこと以上に喜ぶ人だったと、しみじみと思い出しました。

青峰は一見我が強い人間に見えるし、正義感の強さから臆せず発言してしまい敵を作ることも多いし、ステージではメンバーのこともウィルさんのことも大いにからかうけれど、でも実際はステージ以外ではメンバーを立てるし、どちらかというとメンバーの陰に隠れることが多い人なんだよなあ。

そんな青峰の個性がよく表れたシーンでした。

 

 

私もウィルさんのことが本当に大好き。
可愛くて、かっこよくて、自分の感情に正直で。実は蘇打綠の中で誰よりもアーティストだと思う。

青峰はアーティスティックな一面もあるけれど、実はとても常識的で物事を適正に処理できる人。ウィルさんと青峰を見ていると、時々青峰がウィルさんのマネージャーに見える時もあるくらい。

二人が出会えた運命に感謝したいです。

 

 

 

最優秀バンド賞と最優秀アルバム賞。

蘇打綠-金曲奨-20160625-10

 

 

蘇打綠のライブに行くたびに、心を揺さぶられるような気持ちになって、決してオーバーではなく、「人生には辛いことも多いけれど、でも、それ以上に素晴らしいことがたくさんある」って心から思う。

彼らの人生と伴奏している感じ。

真摯に音楽に向き合い、真摯に人生に向き合っている。

彼らのことを10年以上見てきたからわかる。

一度だって、彼らに落胆したことがない。

そして、「次はどんな世界を見せてくれるんだろう」って、本当にドキドキする。

 

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-13

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-11

 

蘇打綠-金曲奨-20160625-12

 

 

私の勝手なイメージで、蘇打綠は、いわゆる「賞という肯定」に重きを置かないバンドかと思っていました。でも、受賞する彼らはとても嬉しそうで、彼らの音楽の集大成でもあり、一つの区切りでもあるアルバム『冬 未了』で受賞できたことを、ファンとして心から嬉しく思う。

 

 

 

金曲奨での小Sの発言のことを少しだけ。

青峰がセクシュアル・マイノリティであろうがなかろうが、大きなことではない。ただ、発言に影響力がある公人であることを、自覚して欲しいと思いました。不快でしかなかった。

 

 

 

金曲奨に話を戻して…

とても寂しいことだけど、蘇打綠はこの夏のライブツアー「In Summer(印夏天)」を区切りに、3年間の活動休止に入ることを発表しました。間もなくそうなるのだろうなと覚悟をしていたけれど、やっぱり寂しい。

 

でも、たった3年。
待てる。

 

私はこれからもずっと、永く、蘇打綠の音楽を、青峰の歌声を聴き続けたいんです。

その為に、ちょっとだけお休みだね。

 

 

 

「是我的海」
蘇打綠の曲の中で、私にとって初心を思い出す曲。

もう十数年前。
この曲を聴いた時の、苦しくて切ない感覚は今も鮮明に覚えていて、聴けば今でも、あの当時の自分を思い出すんです。

 

 

 

そして、「你在煩惱什麼」。
「あなたは何を憂いているの?」

蘇打綠が音楽に向き合う姿勢が顕著に表れている曲だと思います。

 

人生って、そんなに悪いものじゃないよね?
この世界に生まれてきて良かったよね?

 

 

 

再びになるけれど、今年の金曲奨で蘇打綠が圧倒的評価を得たことを、ファンとして嬉しく思います。

 

 

蘇打綠ありがとう。
青峰ありがとう。

蘇打綠に出会えたことに、心から感謝します。

 

20 people like this post.